団体名 岩国行波の神舞保存会(いわくにゆかばのかんまい) ⇒山口県HP
団体所在地 山口県岩国市行波
各種指定   岩国市指定無形民俗文化財(昭和46年)
⇒山口県指定無形民俗文化財(昭和48年3月30日)
⇒国指定重要無形姻族文化財(昭和51年12月25日)
起源


 周防に伝承される神楽の一つで、地元では、願舞または神楽と言われている。

 毎年10月14日に、小神楽として、荒玉社境内で一部が奉納され、7年毎の4月には、大神楽として、錦川河原に4間(約8m)四方の神殿を組み、神殿の北25間(約50m)離れた所に高さ13尋半(約14.5m)もある登り松を立てて、全曲目(15の舞)が奉納される。
 この神舞は、室町時代以降に京都地方で発生し、だんだんと西に進んで来て、当地に伝えられたと言われているが、一説には、荒神神楽で、豊後国(現在の大分県)から大島郡を経て平生町曾根に入り、瀬戸内の山間を北上してきたものの一つであるとも言われている。太鼓、横笛、手拍子に合わせて舞いが演じられるが、他の神楽と呼び方を異にしているとおり、演舞の様式が他の系統の神楽とは異なり、地方的特色の濃いものである。記録によれば、1814年(文化11)に、荒玉神社の氏子に伝授されたことになっている。
 国により記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として選択されている。 

保持演目
@荘厳(神殿入り) 舞子全員が神殿入りして祓いを受ける。
A六色幸文祭(六色又はえびす舞) 3人1組で2組前後に出て舞う。最初の組が謂(祭之)を語る。
B諸神勧請(勧請) 4人。白衣に格衣(赤色)、はかま、白足袋を着し、頭に烏帽子。又、着幣ゆうたすきをつける。採物は舞鈴・扇。
■これまでが、神迎えの儀式とされる。
 
C注連灑水(灑水) 4人。白衣に黒衣(黒の紋付)、烏帽子、はかま。タクリ1本巻き、腰幣をつける。行波の地は錦川に沿い昔から洪水に悩まされ、治水を願った舞である。
D荒霊豊鎮(荒神舞) 4人。衣は灑水に同じだが、四季を示すノボリを腰にさし(青・赤・白・黒の色で示す。)刀をさす。これを四剣というが、他にもどき(神種)、薙刀の舞がある。もどきはもどき面をかぶり、男根を持つ。
E真榊対応内外(内外) 勧請と同じ衣。長さ1m程度の舞幣を持つ。なお、内外の始る前に柴鬼人一匹が出る。
F日本紀(国すくい舞) 一人舞。翁面をかぶる。格衣は青色。尉の舞ともいう。
G天津岩座(岩座) 四人がまず出て、東西南北で舞う。勧請と衣は同じ。これにアマノウズメノミコトが八乙女面、青格衣、付髪をつけ、タヂカラオノミコトが黒衣、赤白タスキ、鬼面、鬼ウチワをつけ、大神(アマテラスオオミカミ)が神明面(姫面)、赤衣、右手に月、左手に日を持って出る。大神は子供である。
H弓箭将軍(将軍) 悪魔払いの3人舞。黒衣、赤白タスキ、腰幣に弓を持つ将軍とタスキなしで大刀をもつ、一童・二童が出る。
I三宝鬼人(三鬼人) 鬼面をつけた三鬼と直面の奉吏の舞。
J五龍地鎮(地鎮) 東方太郎王子、南方二郎王子、西方三郎王子、北方四郎王子、小童、六郎兵衛(部眷僕――通称六郎兵衛面をつける)、五郎王子(鬼面)、文選(翁面)が出る。
K愛宕八幡 東・西に寄って舞う二人舞。
以上は毎年の荒玉社の奉納舞であるが、7年毎の願舞では次の3つが加わる。なお、舞おさめは、時によって地鎮止めか、岩座止めになるが、願舞は岩座止めである。
 
L湯立
M火鎮
N八関の舞(松の舞)
■湯立・火鎮は前夜に行なう行事である。八関の舞は舞子26人で演ぜられる。神殿より舞子による舞が演ぜられ、鬼は八関(小屋がけした小さな部屋)に閉じこめられ、最後に白装束・白ハチマキの荒神が松に登り神くじによって三方に引かれた大なわの一つをきめて、それをつたわって降りる。八難を超えていく人生を表わしたものだと土地の人はいい、この神舞中の圧巻である。
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H17.9.3 岩国民俗芸能祭り

H17.9.3 岩国民俗芸能祭り


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