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【登場神】 須佐之男命(すさのおのみこと) 足名椎(あしなづち) 手名椎(てなづち) 櫛名田比売(くしなだひめ) 大蛇1,2,3,4,5 |
「天の岩戸」の後、その罪を咎められて高天原から追放された須佐之男命は、出雲の国、斐の川沿いで、老いた夫婦が娘を中において泣いているのを見つける。 須佐之男命が泣く訳を尋ねると、「私たちには8人の娘がいたが、毎年「八俣大蛇」が出て娘を喰い、最後に残ったこの櫛名田比売姫もさらわれようとしている」という。 これを聞いた須佐之男命は、櫛名田比売を奉ることを条件に、八俣大蛇退治を引き受ける。 そこで、酒を満たした桶を用意し、大蛇に飲ませると、酔いつぶれたところを次々と斬り倒していった。 最後の一匹の尾を斬ったときに剣の刃が欠けていたので、不思議に思って尾を裂いてみると、中から1本の大刀を見つける。須佐之男命は、これはただの剣ではないと考え、天照大御神に献上した。これが天之叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)、後に草薙剣(くさなぎのつるぎ)と呼ばれる、日本三種の神器の一つである。 【解説】 八俣大蛇は荒れ狂う河川の氾濫を、大蛇に喰われんとする櫛名田比売(櫛稲田姫)は水田を比喩したものとされ、大蛇の退治はすなわち治水の成功を意味するとされる。 このほかにも、赤い腹部をもつ大蛇は砂鉄による河川の濁りを、大蛇の様子はたたら吹きのための木材伐採による河川氾濫を示すともいわれるなど、この神話の起源には諸説がある。 |
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